神様へ供える海藻ゲバサモ 宗像の古式祭
福岡・宗像の古式祭の「御座」は
神様と人が共に食事をいただき、一年の喜びを分かち合うための場です。
古式祭は古くは田島地区の収穫感謝祭として行われてきました。
人々は海・山・畑でとれたものそれぞれを神饌として供え感謝を捧げました。
現在は宗像大社の辺津宮で、毎年12月15日に近い日曜日の早朝に行われます。
この日、神様に供えられるのは「ゲバサ藻、九年母(ミカンの原種)、菱餅」を使った「御菓子」と呼ばれる特殊な神饌です。
「御菓子」の中心に据え られるのは、近くの海岸でとれたホンダワラ属の「ゲバ
サ藻」という海藻です。
神様への神饌には生のまま、御座で人々がいただく料理にはゆでて味噌和えにしたも
のが使われます。
御座の料理でも、神饌に供えたゲバサ藻・九年母・菱餅が使われ、
参加者は延命招福を願いながら味わいます。
宗像の古式祭について、なぜゲバサモなのかについては
ニッポン神様ごはん / 吉野 りり花【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
で詳しく紹介しています。
ご興味のある方、ぜひ読んでみて下さい。