まじない食WEB図鑑

旅エッセイスト吉野りり花が訪ねた 日本各地の「祈りの食文化」を紹介します

財をなす 千躰荒神の釜おこし

f:id:lyrica_yoshino:20200417140145j:plain

 

「まじない食」に使われる食材の多様性も面白いのですが、

米菓子が使われる例を紹介します。

誰もが望む?財運アップのまじない食です。

 

品川海雲寺(曹洞宗)は鎮守として千躰三宝荒神王を祀ることから、

かまどの神様、台所の神様として江戸時代から信仰されてきました。

3月と11月の年二回行われる大祭では参道に露店がたち、

荒神松」と「釜起こし」が販売されます。

 

「釜起こし」はお釜の形をしたおこしで、

「身上(しんしょう)起こす(おこす)、かまおこし」として、

身上起こすから転じて「財をなす縁起物」とされます。

 

つまり、財運アップのまじない食ですね。

 

f:id:lyrica_yoshino:20200417140123j:plain

 

 ※以前、 私が雑誌に寄稿した文章から一部抜粋、転載しました。