まじない食WEB図鑑

旅エッセイスト吉野りり花が訪ねた 日本各地の「祈りの食文化」を紹介します

食べると風邪をひかない 酉の市の切山椒

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浅草の冬の風物詩である酉の市ですが、

酉の市にもまじない食があります。

 

鷲神社と長國寺では、毎年11月に一の酉、二の酉、三の酉まで計三回行われ、

商売繁盛の御利益がある縁起熊手を求める参拝客でにぎわいます。 

この祭の日だけ販売される「切山椒」を「食べると風邪をひかない」と伝わります。

 

切山椒はすあまのような餅菓子に山椒の粉をくわえたものです。

ほんのりとした甘さのなかに、山椒の風味がさわやかに香ります。

 

山椒は実だけでなく葉も樹皮もすべて利用できることから、

有用であるという縁起担ぎで喜ばれたそうです。

 

 

 

 

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